東京都の伝統工芸である「江戸小紋」。
その極限まで細やかな美しさを守り、さらに進化させている若き職人が、小宮康義さんです。
人間国宝を父と祖父に持つ名門に生まれ、現代の染織界で輝かしい実績を残している彼の素顔に迫ります。
小宮康義(やすよし) 氏のwiki風プロフィール
| 項目 | 内容 |
| 氏名 | 小宮 康義(こみや やすよし) |
| 生年月日 | 1982年(昭和57年)生まれ |
| 年齢 | 43歳(2026年現在) |
| 出身地 | 東京都 |
| 最終学歴 | 東京造形大学 卒業 |
| 職業 | 江戸小紋職人(四代目候補) |
| 師匠 | 小宮 康正(父・人間国宝) |
| 家族構成 | 祖父:小宮 康孝(人間国宝・故人)、父:小宮 康正(人間国宝)、弟:江戸小紋職人として共に入門 |
江戸小紋職人 小宮康義のこれまでの経歴
康義さんは、代々人間国宝を輩出してきた「小宮家」の長男として育ちました。
大学卒業と同時に、父であり師匠でもある康正氏に弟子入りし、職人としてのキャリアをスタートさせています。
実力派職人としての歩み
家柄だけでなく、その卓越した技術は多くの公募展で高く評価されています。
- 2009年: 日本伝統工芸展に初入選。
- 2017年: 第64回 日本伝統工芸展にて「日本工芸会奨励賞」を受賞。
- 2018年: 第52回 日本伝統工芸染織展にて「三越伊勢丹賞」を受賞。
- 2021年: 第68回 日本伝統工芸展で二度目の「日本工芸会奨励賞」、さらに染織展でも「三越伊勢丹賞」を受賞。
- 2023年: 第57回 日本伝統工芸染織展にて「東京都教育委員会賞」を受賞。
現在は、伝統的な文様を守るだけでなく、新しい型のデザイン作りにも果敢に取り組み、現代のライフスタイルに合う江戸小紋のあり方を模索し続けています。
小宮康義が江戸小紋を始めたきっかけは?
驚くべきことに、康義さんは最初から家業を継ごうと考えていたわけではありませんでした。
「大変そうな仕事」からの転換
幼少期、暗い作業場で一日中型付けに没頭する父や祖父の姿を見ていた康義さんは、「すごく大変そうな仕事」とネガティブな印象を持っており、江戸小紋自体にも興味がなかったそうです。
父・康正氏が仕掛けた「3ヶ月」
転機は大学進学の時でした。
父・康正さんから「進学を認める代わりに、3ヶ月間仕事を手伝うこと」という条件を出されたのです。
軽い気持ちで作業場に入った康義さんでしたが、もともと「物作り」が好きだったこともあり、次第に小紋の奥深い世界に魅了されていきました。
「昨日より今日、今日より明日、よりいいものを作りたい」
そう思って自ら工夫を始めた瞬間、制作の面白さが確信に変わり、自らの意志で職人の道へ進むことを決意しました。
父親である小宮康正さんからの提案がきっかけになった形ですが、父親の事やその仕事をとても尊敬していたのではないでしょうか。
まとめ
人間国宝の血筋という大きなプレッシャーを背負いながらも、小宮康義さんは「自分ならではの小紋」を追求し続けています。
- 1982年生まれ、東京造形大学出身。
- 父・康正氏からの「3ヶ月の条件」がきっかけで職人の道へ。
- 数々の工芸展で受賞を重ねる圧倒的な実力者。
- 弟さんと共に、伝統と革新を両立させながら江戸小紋の未来を担う。
「評価はお客様が決めるもの」という師匠の言葉を胸に、今日も黙々と型に向き合う康義さんの作品は、これからも多くの人々を魅了し続けることでしょう。


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